* 出逢い

焼け落ちた故郷を心から締め出して
鬱屈とした洞窟の中で大勢の民が身を寄せている
嘘なんて一つもない澄み切った、現実

常にあらゆるの事態を想定し、事実を取捨選択し未来を紡いだ
その果てに残った赤と灰の世界

この世界がどうかしているんだ、俺じゃない
俺じゃない


今はもう見えない明日を賭けて
投了を叫んでも終わらない、遊戯をしているようだった

引き止める声を振り切って、闇を音もなくただ走り
翻る灰燼の向こう側の絶望へ辿り着く

覚悟はとうに出来ているなんて、馬鹿馬鹿しい
らしくないだなんて、簡単に言ってくれるなよ

このまま終わっても、誰も咎めやしないだろうと
無心のまま、ただ天を仰いだ



満たしたのは高く幼さを残した慟哭
降り注いだのは暖かい涙

まだこんなに綺麗なものがあったんだろうか
嘘なんて一つもない澄み切った、視界いっぱいに広がった世界
ただ眩しかった


その暖かさにも気づかないくらい、感覚は鈍く
目の前の炎は、未だ晴れない



エブラーナの洞窟前後で。
ルビカンテがらみだと、途端にギラギラしていて欲しいです。