震えるくらいに冷たい殺気を感じるのに
体中を駆け巡る血が沸騰する音を、とても近くで聞いた
怒りと憎しみの摩擦で、心が擦り切れていく
悲しいはずなのに
幼い日に赤と灰色だけの世界を見た
失った悲しみと、奪われたことへの憎しみばかりの世界だった
悲しい目をした暗黒騎士の優しさは、月の光の様な銀色
心の傷が少しづつ癒されて、一つづつその色を取り戻していった
あの人は私を守ってくれたから
あの人ならきっと、そうしたと思うから
あの人の守りたいものを守る為の力になりたいと、心から思うから
今、私が守れる人を守りたいと願ったの
幼かったあの時は、成す術が無くてただ立ち尽くした
でも、今は違う
今、手が届く所にいる君を守れる力がある
だから、死なないで
憎しみに囚われて、怒りに身を委ねても
赤と灰色だけの世界から抜け出すことなんて、叶わないから
立ち向かうの