大人の外見をして、身に宿した魔力から紡がれた魔法が目の前の敵を打ち払う
子供のような仕種をして、感情剥き出しに怒って泣いて
"あの人は私を守ってくれたから・・・だからあの人の守りたいものを守る為の、力になりたいの。"
抜き身の刀みてぇな・・・真直ぐで、無垢で、危うい女
生まれてから今まで生きた道筋で得たものが、"経験"って呼ばれてて
それは、人の一挙一動そこかしこに現れるもの
意識していないレベルの所作においても、その影ってのは顔を出すもんだ
己を知り相手を知れば百戦危うからず、って言うじゃねぇか
自分のことはある程度知り尽くしているから、問題はないとして
今共にいる面子のことも、ある程度見えてきているが、
知れば知る程、俺の常識の範疇を軽々と飛び越えてくる奴が、一人だけいる
"そういえば、あの子は少し前まで7歳だったものね・・・。"
初めて聞いたときは、からかわれているのかと思ったっけな
世界でたった一人の『特別』な存在
その姿でここにいることも、こうやって隣にいることも
そもそも今ここに在ること事体も、何もかも
頼りない偶然が偶然を引き寄せた結果だと言う
全く恐れ入る話だ
明確な事情を聞けば、ほぼ合点の付くもんだって言うんだから
あの子は『特別』だ、って言ってしまえば済むんだろうけど
特別って言葉で片付けるのは、なんか癪に障る
理由??
理由がないから困ってんだろ・・・
強いて言うなら、なんか嫌だから??
なんでかわかんねぇけど、それは嫌なんだよ
あいつも俺もそう変わらないはずだろ
なんてことはない、ひとつひとつ確認していけばいい
そしたらただの美人なねーちゃんだ
そもそも、人と人の巡り合わせ事体が偶然だっていうんだ
あいつもそんなに特別でもないだろ
気になる理由も、理屈も全部後回しで