* おなじ

世界が回っているのか、俺が目を回しているのか
朝起きてから夜寝るまで、せわしなく過ごしている

開いた眼で見るのは "これから" のこと
傷ついた体をゆっくり癒していくように、日常が穏やかになる様を見るのは気持ちがいい


眼を閉じてから眠りに落ちるまでの、夢と現を彷徨うわずかな時間
閉じた眼は見るのは "あのころ" のことばかり


考えるのをやめるのが無駄な努力だと、気づいたのは何日目の夜だったか
今じゃすっかり諦めて、されるがまま

もうこの際、誰でもいいからどうにかしてくれと思っても、体はとても正直で
美人のねーちゃんが好きなのは、変わりないはずだったんだけどな・・・


"ずっと、心は一緒だから大丈夫"
そんな馬鹿な話があるか
心だけとか、そんな器用なことは出来たら苦労しねぇよ

"心は離れたりしないの、繋がっているんだよ"
だからメンタルな話じゃねぇ、フィジカルな問題なんだって・・・って言っても、わかんねぇんだろうな




"あのころ" のお前と "これから" のお前が、同じな訳がない
阿呆だ、何を今更なことを思ってんだろう

会ったら言いたい事が、既に山ほどあるっていうのに
言いたい事ばかり増えていく


"あのころ" と "これから" が交わることはなく
それでも、また同じ朝が来て

同じ夜が来るだけ



今までそうでもなかった人が、戸惑うように焦がれるって良いなぁと思いまして。
力いっぱい女々しく仕上がったので、満足です。